「一身独立して一国独立する」 。学問の目的は、まず第一に「一身の独立」にある。独立できていない人間は他人から侮られ軽んぜられるが、国家も同じである。国民が甘え・卑屈・依存心から脱却し、日本は自分たち自身の国であるという気概を持たない限り、日本は独立した近代国家として諸外国から認められることはない。
「人民が無知・文盲ならば政府は威力で押さえつけることになる。よき政府は、人民の品性によって決まる」 「圧制から逃れるには学問に志し、才能と品格を磨き、政府に対して同等の資格と地位に立つだけの実力を持つべし」 「文明の外観はほぼ備わったように見えるが、それは政府が些細なことまで関わり、指示したからである。まるで人民は政府の居候(いそうろう)であり、政府への依存心はますます強くなっている。一国の文明は政府からではなく、庶民から生まれるものだ」 「政府は国民の名代である。政府は国民を守り、その費用を税金でまかなうと約束したのである。約束した以上、法を破れば自分が作った法を破ることになる。その法が不便ならば遠慮なく訴えるべきだが、施行されている間は守らねばならない」
〜「学問のすゝめ」福沢諭吉著より抜粋
明治の時代から、福沢諭吉氏はこの国の未来に警鐘を鳴らされていました。
自分で考え、自分の判断で行動ができるように学問と品格を身につけなければならない。
およそ国というものは、個々の集まり故に、個々が一身独立することによってのみ、一国独立が叶うものであって、それは地方自治体単位にも同じことが言える。
奄美大島にはおよそ5万人の人口があるが、それよりも少ない人口で一国を形成している国が世界にはある。
地方自治体はいつまでも国に頼ることなく、地方自治体単位でその経済を循環させて、一身独立しなければならない。
そうしなければ、忽ちこの国の経済は立ち行かなくなる。
良い意味での鎖国を実現し、地方自治体の中で経済を廻すことを真剣に考えて、一刻も早く具現化することが今この国には求められている。
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