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漂着ごみ問題の根本的な原因はどこにあるか?

漂着ごみ問題の根本的な原因はどこにあるか?


・漂着ゴミの根本的な原因について


毎年800万トンのゴミが新しく海洋に流出していると言われておりますが、そのおよそ60%を占めているものがプラスチック製品です。実際に毎週のように海岸清掃を実施しておりますが、60%というよりもはるかに体感としてはプラスチックゴミが多く、90%と言っても過言ではない状況です。


プラスチック製品が流通する以前までは、海岸清掃をする必要がそこまでなかったとも聞きます。


以上の事から、まず大きな要因の一つとなっていますのが「プラスチック製品」であることが分かります。


この流出を根本的に解決するためには、以下の3点が必要だと考えます。


①製造メーカーの協力【プラスチック製品に代替する製品の利用】


②消費者行動の意識改革【例えばペットボトルジュースを購入するのではなく、ビンや缶の物を購入するようにする】








③プラスチック製品のゴミを資源に替える技術の発展【プラスチック製品を加熱処理して精油する技術の進歩】


 ↳東大阪の有限会社古谷商店みらいコネクト様からご協賛頂いており、その精油技術の発展にご協力させて頂いております。


  8月21日開催予定の第一回奄美群島学生環境シンポジウムにおいては、丸紅株式会社様と併せて特別講演頂きます。学生たちの考える環境課題解決と、最先端の企業が取組む環境課題の取組みをシンポジウム内で共有いたします。


  解決の出口の見えにくい環境課題ですが、ドイツの取組みや企業の取組みを「知る」ことによって、学生たちも未来がイメージしやすくなると考えております。ドイツなどの海外での取り組みについては、元シルクドソレイユのダンサーである谷ようこ氏にお話頂く予定です。谷さんによると、日本の環境意識は世界から見たら非常に遅れていると聞きました。





また、漂流ゴミの原因のもうひとつは町などの側溝や川から海へと、ゴミが流出している問題です。


これが、漂流ゴミのおよそ80%を占めていると言われますが、だとするならば海岸清掃だけではなく、


陸上での清掃活動もより活発に行われる必要がありますが、この件に関しましては鹿児島大学 特任教授 博士の藤枝繁氏とお話させて頂きましたところ、街や海洋漂流中のゴミを回収する労力に比べたら、海岸というゴミフィルターに集積されたゴミを回収する方がはるかに効率的なのだそうです。言われてみれば確かにそうです。広範囲に拡散している状態のゴミを回収する手間と、海岸という場所に集積されたゴミを回収するのとでは大きな差が生じます。


このことからも、海岸清掃を続けていく意義は感じることができます。


先週末も集落の一斉清掃で海岸清掃をしましたが、その2日後にはまた大量のゴミが漂着しておりました。


これを目の当たりにしたときは、さすがに心が折れました。


しかし、年間流出量の800万トンも世界人口で割れば、年間で1人当たりたったの1キロのゴミを回収すればいい計算になります。


そのように考えれば、こうした清掃活動も世界的なムーブメントとして起爆剤を投下できればという想いから企画したのが、「#islandcleanupday2022」です。沖永良部支部では、支部メンバー夫妻がビーチクリーンをしておりましたら、通りすがりの夫妻が共感してお手伝いしてくれたそうです。初めは2人ですが、それがどんどん仲間を集めて拡散していってくれることを切に願います。




こうした草の根活動が私たちゆいむすび実行委員会の主な活動です。


ぜひ、全国ないしは世界の皆様からのご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。








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